日本のこどもの現状
世界一寝不足な日本の子どもの現状
世界の赤ちゃん睡眠時間調査(17カ国)睡眠時間の短さも一番、3歳以上の就寝時間の遅さも一番厚生労働省の調査によると、2歳児で22時以降に眠る子どもの割合が1980年に29%だったものが、1990 年に41%、2000年には58%までに増加しています。 中学生では10人に1人が起立性調節障害という、朝起きられない症状を抱えていると言われています。
そして、大人も世界で一番、睡眠時間が短い
幼児の睡眠習慣の問題
日本小児保健協会が1980年・1990年・2000年に行った幼児期の睡眠習慣に関する調査によると、1歳6か月児・2歳児・3歳児・4歳児・5-6歳児のすべてにおいて22時以降に就寝する割合が増加しており、子どもの生活リズムが年々夜型傾向にあることが明らかになりました。
厚生労働省が行っている21世紀出世児縦断調査では、2001年に出生した4万人以上の子どもの睡眠習慣について追跡調査を実施しています。4歳6ヶ月時点での最も多い就寝時刻は21時台(50.1%)、次いで22時台(21.9%)であり、21時前に就寝する子供は5人に1人以下しかいませんでした。
これは親が残業等で帰宅が遅いことも影響しています。
お母さんが働いている家庭ではお母さんの労働時間が長いほど22時以降に就床する子どもの割合が多いことがわかっています。
今後女性の社会進出はますます進みますが、親のライフスタイルによって子どもの睡眠も大きな影響を受けることは意識しておくべきでしょう。(厚生労働省より)
学童期の子どもたちの睡眠習慣の問題
日本の小・中・高校生は世界的に見ても最も夜更かしをしていることで有名です。いくら夜更かしをしても登校時間は同じですから、睡眠時間は短くなり、朝に起こされてもボーっとしたまま朝食も摂らずに登校し、日中には強い眠気をこらえたまま授業を受けている子どもが数多くいます。 眠気のためにもうろうとして授業に集中できず、学習障害や注意欠陥多動性障害などの発達障害と間違われてしまったケースもあります。 夜更かしの子どもは寝不足を週末に解消します。 平日に比べて週末に3時間以上遅くまで寝ている子どもは睡眠不足があると考えてよいでしょう。 週末に遅くまで寝ていると、その日の夜に眠れなくなり、月曜日の朝を辛い思いをして迎えることになります。 夜更かしは睡眠不足を招きます。睡眠不足の子どもが成長とともに激増していることが分かります。 TV・ゲーム・勉強など原因はさまざまですが「なんとなく夜更かししてしまう」子どもが最も多いことが分かっています。
- ■朝自分で起きてこられない子ども41.4%:776万人
■不登校の子どもの割合2.56%(2014年):約40万人
■不登校の理由「朝起きられない」は35%:約14万人
- ■朝自分で起きてこられない子ども41.4%:776万人